A冬の本剪定
a. 本剪定は遅くも2月中旬までに(関東標準、地域によって前後する)新芽が動き出す前に済まします。まず仮剪定で整理し切れなかった、細枝や病気の枝を刈り取ります。
b. 次に昨年発生した新しいシュートが十分充実していて、一方3年以上の古い枝がある場合は、その古枝を付け根から切り取ります。その際枝が太すぎて鋏がきかない場合は無理に切らずに刃の粗いノコギリを使います。
c. 残った枝は昨年伸びた枝の充実した芽あるいは根元から20〜40cmのところぐらいまで切り詰めますが、その際以降の成長をイメージして枝の欲しい方向へ伸びる芽の7mm前後上で、斜めに鋏を入れます。なお基本的に芽の向きが株の中心ではなく外側に向いているものを選んでください。内向きの芽を選ぶと枝が重なったり、株の中心の風通しが悪くなったりします。全ての枝に鋏を入れれば剪定完了です。
A 夏の剪定
春の花が終わる頃から、花の下の芽が伸び葉を展開します。そのため8月下旬頃になると、樹形が乱れ葉も混み合ってきます。こうなると風通しが悪くなり、病害虫も発生し易くなるので、花後に伸びた枝を春に花が咲いたあたりまで切り戻します。こうすることで株元にも日光が届き、新しく発生したシュートも良好に伸長します。